全国通訳案内士「日本歴史」免除は歴検2級のみ|共通テストは対象外に【2026年】

富士山と紅葉の写真に「2026年最新 通訳案内士「日本歴史」免除」の文字
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歴史能力検定2級を目指す方の多くは、全国通訳案内士試験の「日本歴史」を免除するためだと思います。私もそうでした。

そして2026年から、この免除ルートが実質1本になりました。共通テストを使う方法が、事実上できなくなっています。

私は2023年から2024年にかけて3つの資格を取り、通訳案内士一次試験の「外国語(英語)」「日本地理」「日本歴史」を免除しました。そして2026年2月に全国通訳案内士試験(英語)に合格しました。実際にこのルートを通った経験から、制度の現状と申し込みの判断タイミングをまとめます。

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結論:「日本歴史」の免除は歴検2級だけになりました

免除の方法条件2026年以降
歴史能力検定日本史1級 または 日本史2級の合格使える
大学入学共通テスト「日本史B」「旧日本史B」で60点以上事実上できない

全国通訳案内士試験の実施要領には、こう明記されています。

「歴史総合、日本史探究」は免除申請対象ではありません。

なお歴検3級は免除の対象外です。2級以上が必要です。

共通テストのルートが使えなくなった理由

共通テストは新しい教育課程に移行しました。

  • 「日本史B」は2024年1月実施分が最後
  • 旧課程の方向けの「旧日本史B」は2025年1月実施の経過措置として1回だけ。経過措置は1年限り

つまり2026年1月以降の共通テストには、免除の対象になる科目そのものが存在しません。

  • 2025年1月までに「日本史B」「旧日本史B」で60点以上を取っている方 → 免除申請できます
  • これから共通テストで免除を取ろうとする方 → できません

一次試験で私が受けたのは2科目だけでした

全国通訳案内士試験の一次(筆記)は5科目あります。外国語、日本地理、日本歴史、一般常識、通訳案内の実務です。

この3科目までは、資格で免除できます。私は2023年から2024年の1年間で3つ取りました。

一次試験の科目免除に使ったもの取得時期
外国語(英語)TOEIC L&R 905点2024年4月
日本地理国内旅行業務取扱管理者2023年9月
日本歴史歴史能力検定 日本史2級2023年11月
一般常識免除なし(受験)
通訳案内の実務免除なし(受験)

その結果、2024年8月の一次試験で実際に受けたのは「一般常識」と「通訳案内の実務」の2科目だけでした。

免除ルート→2023年9月に国内旅行業務取扱管理者、11月に歴史能力検定、翌年4月にTOEIC。日程がぶつかりません。1年で3科目分の免除を積み上げられる並びになっています。

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5科目を一度に対策するのは無理でした。1年かけて3科目を外して、残り2科目に集中しました

免除は「有効期限のないもの」から取るのが正解です

ここは意外と知られていないと思います。免除に使える資格には、期限のあるものと、ないものがあります。

免除に使えるもの有効期限
歴史能力検定 日本史1級・2級なし
旅行業務取扱管理者(国内・総合)なし
TOEIC L&R 900点以上あり(取得年度+翌年度の2年度分)
英検1級なし
大学入学共通テスト対象科目が廃止され、事実上使えない

歴検と旅行業務取扱管理者、英検1級は、一度取れば何年でも使えます。一方TOEICのスコアは2年度分しか有効ではありません。

TOEICは「3月に取るか4月に取るか」で1年変わります

ここが落とし穴です。免除の有効期間は年度(4月〜翌年3月)で区切られます。同じスコアでも、取った月によって使える年度が変わります。

  • 2024年4月にTOEIC905点 → 2024年度と2025年度の免除対象(2年度分)
  • 2024年3月にTOEIC905点 → 2024年度のみの免除対象(1年度分)

たった1か月違うだけで、使える年度が1年減ります。私はこれを知らずに受けましたが、結果的に4月に取っていたので2年度分使えました。

TOEICで英語を免除するつもりなら、4月以降に受けてください。3月に高得点を取っても、その年度で通訳案内士に合格できなければ、また受け直しになります。

※ 上記は私が受験した当時の制度です。有効期間の扱いは変更される可能性があるので、必ず最新の実施要領でご確認ください。

私は二次試験で1年遅れましたが、地理と歴史の免除は生きていました。長期戦になる可能性を考えると、有効期限のない免除を先に確保しておくのが安全です。

免除に有効期限はありません(歴検の場合)

これは私が身をもって証明することになりました。

  • 2023年9月 国内旅行業務取扱管理者 合格(日本地理の免除)
  • 2023年11月 歴史能力検定 日本史2級 合格(日本歴史の免除)
  • 2024年4月 TOEIC L&R 905点 取得(外国語の免除)
  • 2024年8月 全国通訳案内士 一次試験 → 合格
  • 2024年12月 二次試験 → 会場に行けず、逃げました
  • 2025年 一次免除
  • 2025年12月 二次試験 → 合格
  • 2026年2月 合格発表

一次に合格したのに、二次の会場に行けませんでした。1年遅れました。

それでも地理と歴史をもう一度受け直す必要はありませんでした。

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1年遅れても免除は生きていました

一次に合格すれば、二次は2回受けられます

もうひとつ、知っておいてほしい制度があります。

一次試験に合格すると、その年の二次試験が不合格でも、翌年は二次試験だけを受験できます。

私の場合はこうなりました。

  • 2024年8月 一次試験 → 合格
  • 2024年12月 二次試験 → 会場に行けず不合格
  • 2025年 一次免除。二次試験だけを受験
  • 2025年12月 二次試験 → 合格

つまり一次を突破できれば、二次には2回挑戦できるということです。

ここで資格による科目免除の価値がさらに上がります。歴検2級や旅行業務取扱管理者で一次の受験科目を減らしておけば、一次の突破率が上がります。そして一次を突破すれば、二次のチャンスは2回になる。免除は一次を楽にするだけでなく、二次の機会を増やすことにもつながります。

「共通テスト → 歴検2級 → 通訳案内士」の順に取りやすいと思う理由

3つとも受けた個人的な感想です。取りやすい順に並べると、共通テスト、次に歴検2級、そしていちばん難しいのが通訳案内士本試験の歴史だと感じました。

共通テストは問題の質が均一です。多くの受験生の人生を左右する試験なので、作問する側も相当な労力をかけて質をそろえていると思います。だから対策が立てやすい。

歴史能力検定2級は、その次に安定しています。大問5つの構成も記述5問という形式も、年度をまたいでほぼ変わりません。過去問を分析すれば見当がつきます。

いちばん厄介なのは通訳案内士本試験の歴史です。問題の質が安定せず、多くの受験者が沼っています。マニアックで、対策の立てようがないというのが受けてみた実感です。

だから免除が取れるなら取ったほうがいい。そして共通テストのルートが閉じた今、その手段は歴検2級だけです。

通訳案内士の歴史を勉強した人は、歴検2級に受かりやすいかもしれません

ここが、8月の一次試験を受けた方にいちばん伝えたいことです。

通訳案内士の一次試験のために日本史を勉強したなら、その勉強はムダになっていません。歴検2級のほうが問題が安定しているので、同じ勉強量でも受かりやすいと思います。

判断のタイミングは「8月の解答速報」です

通訳案内士の一次試験(8月)が終わると、複数の通訳案内士スクールが解答を発表します。公式の合格発表を待たなくても、自己採点で「日本歴史」の見当はつきます。

そして歴検の個人申込締切は10月6日(火)。一次試験は8月なので、自己採点してから申し込むには十分な時間があります。

自己採点して「日本歴史は残念ながら不合格そうだ」となったら、その時点で歴史能力検定2級の申し込みをおすすめします。

歴検は年1回しかありません。ここを逃すと、まる1年待つことになります。

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スクールの解答速報で自己採点する。ここが判断のタイミングです

2026年(第45回)歴史能力検定の日程

項目内容
試験日2026年11月15日(日)
準会場試験2026年11月12日〜15日
個人申込の締切2026年10月6日(火)
団体申込の締切2026年10月2日(金)
実施地区全国30地区

第45回から歴検初のオンライン検定が始まりますが、対象は『5級 歴史入門』のみです。2級は従来どおり会場受験です。

歴検2級の難易度と勉強法

私は45日・約200時間で70点(合格ラインは6割程度)で合格しました。50代・フルタイム勤務です。

過去問の分析、使った教材、勉強の進め方は別の記事に詳しくまとめています。

まとめ

  • 通訳案内士「日本歴史」の免除は、歴史能力検定 日本史1級・2級のみ
  • 共通テストのルートは2026年以降、事実上使えない
  • 歴検3級は対象外
  • 歴検の免除に有効期限はない。TOEICにはある
  • 判断は8月のスクール解答速報で。申込締切は10月6日
  • 通訳案内士の歴史を勉強した分は、歴検2級で活きる
  • 国内旅行業務取扱管理者(9月)と併せれば、秋の2か月で2科目免除も可能
  • 一次に合格すれば翌年は二次だけ受験できる。免除で一次を突破すれば二次のチャンスは2回
  • TOEICで英語を免除するなら4月以降に受験する。3月だと使える年度が1年減る

※ 免除制度は変更されることがあります。受験前に必ず全国通訳案内士試験の最新の実施要領と、歴史能力検定公式サイトでご確認ください。

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